修行へ旅立つ今剣

阿津賀志山異聞では、かつての主への思いの深さ故に、うつむき、背を丸め、愛惜に泣き叫び、仲間たちにさえ刃を向けようとした今剣。 その彼が、つはもの~では常に胸を張り、決してうつむくこと無く、涙こそ禁じ得ずとも全てを見届けた。その成長は瞠目に値するものだろう。 「このなまえに、ききおぼえは、ありませんか……