江水散花雪 2部のアレ

刀ミュ新作公演 江水散花雪、始まりましたね!

 初日公演、配信での視聴となりましたが、いやはやミュは本当にえぐい所に切り込んできますよね。いいぞ、もっとやれ。

 当然ながら本編についても色々と語りたいことはあるのですが、個人的に一番気になって仕方なかった、2部のアレ。時間遡行軍の皆さんによる、まさかの歌唱曲! について、ディレイ配信が終わってしまう前に取り急ぎ歌詞を書き起こしてみました。

 内容的に刀ミュの世界観どころか、刀剣乱舞という作品自体の根底にある設定に触れる、ある意味で特大の地雷にもなりかねない内容なので、そういうのが嫌な方はここで回れ右をお願いします。

 そんなん気にしない! 気になるから見せろ! という人だけ、観劇のお供としてご笑覧くだされば幸いです。

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久々の観劇!

 運良くご縁があったので本日14日、東京心覚の観劇をしてまいりました!

 いやあ、ストーリーのあらましを理解してからの二回目は破壊力がヤバいです。

 個々の歌の歌詞が染みること染みること。おかげで終始、目が潤みっぱなしでした(´;ω;`)

 今作はほんと、二度三度と見てこそ味が出る作風なので、初日公演のアーカイブ配信も始まるようなのでそちらも楽しみです。

 あ、当然ながら細かな台詞など記憶と違っていた部分もあったので、あとで前回の記事も少し加筆修正しておきますね。

~東京心覚~の心覚え

 始まりましたね! 刀ミュ新作公演・東京心覚!
 舞台初日からライブ配信があるこの有難さよ。コロナが収まってもこの形式は是非とも継続して頂きたいところです。
 しかしまあ、ご覧になった皆さん。如何でしたか?
 私としては、こうも剛速球を投げてこられるとは思っていなかったので正直いささか面くらいつつも、どうにかボールはキャッチできたかなーと言ったところでしょうか。
こんなん下手したら捕手後逸の大暴投にもなりかねなかったんじゃないかと思うんですが、いやはや審神者の皆さんがいかに信頼されているかということですよね。
 コロコロと時間と場所とが行き来するので場面がとりとめない上に、台詞も抽象的なものが多く、核心は突きつつも明示はしない。舞台芸術としてはこうした前衛的な内容なものもさほど珍しくないかと思いますが、そうか~、刀ミュでこれをやるか~。
 私も一度の視聴で全て拾い切れたとは到底思えませんが、この滋味あふれる投げ掛けを少しでも多くの方が受け取れますようにと願いを込めて。
 以下はいつものようにネタバレ全開で、気付いたことや私の考えをつらつらと書き連ねていこうかと思います。
 さて、「問わず語り」を始めましょうか。

 

 

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がんばれ、刀ミュ!

 夜半、俄かに甲高い悲鳴が響き渡る我が家。

 すわ何事かとベッドから跳ね起き駆け付けてみれば、顔面蒼白になりながらスマホの画面を見せてくる涙目の妻。

 そこに映し出されていたのは……。

ミュージカル『刀剣乱舞』 〜幕末天狼傳〜<br>東京公演中止について重要なお知らせ | ミュージカル『刀剣乱舞』公式ホームページ

 

 ああ、うん。これはショックだ。確かに悲しい。コロナは憎い。

 なれど刀ミュカンパニーのこの対応自体は、本当に素晴らしい、賞賛すべきものだと思いました。私として、刀ミュ運営に対する信頼が爆上がりしましたね。

 まず第一に、現場の人間が体調不良を訴え出ることができる空気が醸成されているということ。そして、その醸成があっても尚、体調不良を訴えるのはとてつもない勇気が必要だったことでしょう。

 もし自分が同じ立場に立たされた時。自分一人のせいで全てがご破算になりかねないその状況で、果たして同じことが自分にできるだろうか。どうにか誤魔化せやしないかと、逃げ道の模索ばかりしてしまいそうな気がする。

 そして第二に、迅速な東京公演中止の決定。これは本当に凄い。

 既に会場を抑えているこの段階での公演中止は、無視できない経済的な損失を生む。

 チケットを手にし公演に足を運ぶのを楽しみに待ちわびていた審神者の皆さんの、期待を裏切ることにもなる以上、ファン離れという手痛い打撃を負うリスクも伴う。

 悩んだろうと思う。苦しんだろうと思う。悔しくて仕方なかっただろうと思う。

 けれど、「次」を。「この先」を見据えるならば。絶対にしなければいけない決断でした。

 それを、こうも迅速にやってのけた。責任ある立場にいる人間が、きちんとその責任を自覚し、全てを背負う覚悟と信頼とを勝ち得ている証左。これを当然のことだと胸を張って言える人間は、現実には決して多くはないです。当然が当然たり得るというのは、本当に強い人間にしかできない凄いことです。

 皆さんご存じの通り、新型コロナウィルスの潜伏期間は平均して二週間とされています。今この段階で迅速な措置を踏めばこそ、再開の目途も立つのです。決して諦めず、前向きで、勇気あるこの決断を、私は賞賛したい。

 

 俯かないでください。立ち止まらないでください。私たちの誠は、傍に在り続けます。

 再開と、再会を信じて。がんばれ、刀ミュ!

幕末天狼傳2020雑感

 始まりましたね、幕末天狼傳2020
 このコロナ禍で皆さまも大変な思い、苦労、不都合を被っておられるかと存じますが、それが故に試みられた全公演ネット配信。
 これについては一人の刀ミュファンとして感謝しかありません。
 なにせ熾烈なチケット争奪戦の勝者に選ばれなくても! 時間とお金さえあれば! 刀ミュの公演が自宅でリアルタイムで鑑賞できる!
 様々な意味で去年には考えられなかった事態ですが、運営陣の配慮と実現に向けた労力には感謝しかありません。

 さて本題に入りましょうか。実に四年の時を経て再演となった幕末天狼傳。もう既に良く知っている筈のお話が、見たことのないものになっているこの衝撃。
 あれ?再演ってこういうのでしたっけ? 阿津賀志・巴里なんかもだいぶ演出などは刷新されてましたが、基本的な構成や楽曲に大きな変更は無かったのに……。
 新曲が多い! あの人も、あの人たちまでも歌う! 舞台装置すげえ! キャスト陣の成長も目覚ましいし、より「ミュージカル」として進化し、深化したこれを再演という言葉で表現してしまってよいものか。
 いやまあ、物語の大筋に変わりはないんですけどね。だからこそ凄い。「見せ方」で物語というのはこうも装いを変えるのかと、演劇の、舞台芸術の妙味というものをまざまざと見せつけられた心持ちです。
 とはいえ、あくまで物語として初演と比較した場合、演出上の差異では片づけられない変更点が一つだけありましたね。
 てっきりあそこは『葵咲本紀』における「先輩」こと稲葉江のような感じで、菊一文字をはっきり登場させる形に変えてくるのかなあと予想していたものですから、もはや耳慣れた感のあるあのフレーズが流れ出した時には、思わず「そっちで来たか!」と手を打って声を上げてしまいました。
 という訳で、以下には「あの部分」についての私なりの考察をネタバレ全開で記述しておこうかと思います。
 なんのこと? という方はここで回れ右して、絶賛配信中の幕末天狼傳2020をご覧になった後に、宜しければまたここを開いてみて下さいね。

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歌合乱舞狂乱2019・雑感と解説

お久しぶりになってしまいました。皆さん、歌合乱舞狂乱2019は如何でしたか?

まさかこんな僻地に来て下さるような方が未見とは考えにくいですが、この記事はネタバレ全開の内容になっています。全開すぎて千秋楽の配信が始まるまでは下書きを書くことすらしていませんでした。

なにせ今回、会場に居た全ての審神者との約束でネタバレは厳禁でしたからね。書いた以上は誰かに読んでほしいと思う質なので、そもそも書かないという選択をしたのですが、なればこそ本当に早く書きたかった。そして、いざ書き始めてみたら思っていた以上に書くことが多くてディレイ配信の視聴期間には間に合いませんでした。

それでは、以下は本文となります。歌合を未見の方は自己責任で回れ右をお願いします。

長いです。一万字近くなりました。

 

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歌合のアレ

縦読みで神様の名前になるのは百も承知で、どうにか文として意味を与えられないかと頭を捻ってたら、なんかえらいことに……。

 

イネイミ ヒタクク
ワサワカ ハケララ
サクツハ ヤミオミ
クツヤヒ カカツ
ノヒヅミ ハオチ

去ね忌み 只苦来
吾沛か 化け等邏
然屈は 病老
朽つ野卑 彼飢
之歪み 葉落ち

消え去れと忌み嫌おうともひたすら苦は来る
私は倒れるか 化外のものらは巡る 
病と老いとに屈するは然り
野卑なるは朽ち果て 彼は飢え
歪みに至り 葉は落ちる


疲れてるのかな? 以上、チラシの裏でした。