CD雑感

ついに出ましたね、「つはもの」CD!
近ごろ音楽はオンラインのデータ購入で済ますことが多いのですが、久々にCDを発売日に買うということをやりました。それだけ自分にとっては期待値が高かった。
そして、その期待に本作は、完璧な形で応えてくれたと感じております。もうね、耳が幸せ。

 

こうしてミュージカル本編から切り出されて音のみの形になってこそ如実に分かる、楽曲としての完成度の高さ。
阿津賀志山メンバーの歌唱力の成長は目を瞠る程ですし、ミキシングの技術もこれまでより確実に向上していることが感じ取れます。
一部の曲には本編では存在しなかった歌詞が追加されているのも嬉しい。わずかな文言が加わるだけでも物語の世界観が確実に補強されるこの感覚は、実に快いものでした。

 

さて、その完成度の高さは是非とも実際に皆さんの耳で確かめて頂くとして、個人的に正式な歌詞カードでどうしても確認しておきたい部分というものがありました。
このブログを読んで下さった方は察しがつくかとは思いますが、三日月宗近が歌う「しくしく くれくれ」というあの部分。
最悪、ひらがな表記のみで意味合いが曖昧模糊としたままという可能性もあったのですが、そこはさすが世界観を大切にする刀ミュ! しっかりと漢字での表記が為されていました。
正答は「頻く頻く 呉れ呉れ」。前者が絶え間なく、しきりに。後者が繰り返し繰り返しするさま。念を入れるさまの意。
私が考察で述べた予想は前者が正解、後者がニアピンといったところでしょうか。文脈的な大筋の解釈は間違っていなかったので、これで私の考察の骨子も確かなものとなり一安心。
間違っていてもそれはそれで新たな視点が得られて面白かったのですが、当たっていれば、やはり、嬉しいものです。ほっ。

人によっては、たかが歌詞ひとつ、かもしれません。けれど、その僅かなピースにまで神経を巡らせているからこそ、この素晴らしい物語はこれほどまでに私たちを魅了する力を備えているのです。

 

改めて、この「つはものどもがゆめのあと」という作品を届けてくれた全てのスタッフ、役者さんたちに感謝を。
この作品に出会えた私は幸せです。ありがとう。

 

さて、ブルーレイ観よ。

妻が予約を忘れてしまい、発売日には売り切れ。お互い多忙だったため、入手がCDと同日になってしまいました。

どこが変わっているのか、楽しみです。